洋裁の基礎知識


型紙について
型紙の違い 原型(衣装それぞれの型紙になる前の体型に合わせた基本の型と思ってください)には、世間一般に使われるものに、
文化式とドレメ式の2種類があります(あ、基本的に女性向けで書きますね)。
それぞれの書き方・使い方があるのですが、具体的には裁縫関係の書籍などで調べてください。
自分が使っている感じでは、ざっくり作るときには文化式、きっちり作る(仮縫いなどを極力省略する)時には
ドレメ式の方がいいかと思っています。
身頃をバストサイズから描いていく文化式に比べて、ドレメ式の方が採寸が細かく項目が多くなります。
(この辺については時間があるときにまとめられたら・・・とは思っているのですが)

また、それ以外に「囲み製図」と「立体裁断」があります。
囲み製図は仕上がり寸法からつじつまを合わせて、形を起こしていくやり方です。
比較的簡単といえば簡単なのですが、あまりフィットしたラインが作れないですね。
折角型から起こすのであれば、多少の手間はかかりますが、ドレメあるいは文化式の原型から起こすか、後述の
立体裁断を考えるといいと思います。

立体裁断は、身体の丸みを考えながら文字通り立体的に組み立てていく方法です。
マスターしてしまうと、文句なしに身体にフィットした衣装が縫えるのですが・・・3つの欠点があります。
1つめは型紙を起こすのが非常に大変、2つめは縫うのが曲線縫いとかが多くなり手間がかかる、
3つめは出来上がりが立体的なのでたたみにくい(笑)・・・・です。

個人的には立体裁断で起こして、身頃をつなぎ合わせた瞬間が妙に気持ちよくて好きです(意味不明)
知人のデザイナーさんにこっそり聞いたんですが、ショウとかのモデルさん向けのは立体裁断で起こして、
市販の「製品」は別のパターンで作ることも結構多いらしいです。量産の場合は、生産性とかもありますからね。
ダーツの取りかた 簡単に言ってしまえば、身体の曲線(胸のふくらみ、腰のくびれ)にあわせて型を狭くしています。
上着で着るのか、それとも直接肌の上に着るのかで、どう取るかは変わってきます。
ある程度は基本に沿って作っておいて、仮縫いのときに身体の線にあわせたほうがいいかと思います。
型紙は半身分だという事に注意して取りすぎないようにしてくださいね。
生地について
生地の種類について 別ページにまとめてみました。
生地の裁断前の準備 裁断を始める前に布地を調整しておくと、裁断するときにずれたりする事も少なくなるだけでなく、後からの作業が
楽になります。下にまとめておきます。
・地直し(地のし)
・地の目を通す
芯地・裏地について 表に出ないのですが、裏地・芯地は上手く使うと着やすく、型も崩れなくなりますね。
芯地の選び方 実際に使ってみないとなんとも・・・というのが正直なところですが、まあ厚さと伸縮性に
注意していればそれなりに大丈夫かとも思います。表地が薄い場合には、表に糊が染み
出す場合もありますので、端切れなどで試し貼りをしてくださいね。
接着芯の上手な貼り方 接着芯を貼るときは、アイロンは滑らせないで、上から押さえるように当てていきます。
滑らせてしまうと芯地がずれたり、変なしわが残ってしまう場合があります。
というか、接着芯に限らず洋裁してる時は基本的にアイロンは滑らせるというより押さえる
という使い方をしますね。
道具について 
必要な道具って 最初は次にあげるものを準備するといいでしょう。
品名の後に★をつけたものは、100均ショップで買っても、それなりに使えるものが買えると思います。
☆は100均ものでもまあまあ使えるという感じです。あくまでも主観ですけど・・・。
当然必要になるものです。縫い針の番手については別途まとめます。
手縫い針★ 最初はセットになってるものでもいいでしょう。
100均で売ってるワンタッチ針も結構便利ですね。
ミシン針 使うミシンに合わせて購入してください。
間違って家庭用のミシンなのに工業用ミシン用のものを
買っても使えませんからね。
まち針☆ 頭の小さめのものなら、そのままアイロンもかけられて
便利です。
自分は「シルクピン」という細めで鋭いものを使っています。
頭が小さすぎるので取り忘れる事もありますけど、布への
ダメージ少ないのと、そのままミシンかけられるので。
あと、針山★(ピンクッション)も当然必要ですね。自分は裏側に厚紙を当てて、
ゴムで腕に止められるようにして使っています。
結構つかってると行方不明になるんですよね(笑)
手縫い用の糸とミシン用の糸は基本的に違います
(糸巻きの違いだけではなく、糸そのものの撚りが手縫いとミシンでは逆です)。

針と同様、縫う生地によって番手は選択してください。
・ミシン糸・・・Z撚り(糸を縦に見たときに繊維が/方向にねじれています)の糸です。
・手縫い糸・・・S撚り(ミシン糸とは逆に繊維が\方向にねじれています)の糸です。

ミシン糸で手縫いすることも可能ですが、途中で糸が絡んでしまったりして
縫いにくくなります。

また、太さは「○○番(手)」といい、番手の大きいものほど細い糸になります。
標準はポリのミシン糸なら60番、手縫いなら30番くらいになるかと思います。
一応の目安を布地の基礎のコーナーに書いておきましたのでご覧下さい。

ほかに、しつけ糸(しろも)★、伸縮生地用のゴムカタン糸、透明糸など各種ありますが、
順次必要なときに買い揃えていくのがいいと思います。これは別項目で・・・

よく「何色セット」とかで安くあったりしますけど、結局使わないです。
それから、糸を買うときは、縫う布の切れ端を持って、実際に色を合わせてみるといいです。
はさみ 糸用★・布用☆・紙用★の3本を用意してください。
特に布用のはさみでは、絶対に布以外のものを切らないようにしてくださいね。
布用のはさみが切れなくなる(布が逃げたりかみ合わせがずれたり)と、裁断するときに
サイズが狂ったり、生地がつれてしまったりしますので。
糸用のと紙用のは100均の安いのでも十分だと思いますよ。
糸用のは握りバサミがいいかな。
でもやっぱり切れなくなったら新しいのと取替え・・・・使い捨てくらいの感覚ですけどね。
メジャー/定規 とりあえず、1.5mくらいのメジャー★と、30cmくらいの直定規★があると
いいかと思います。
直定規は方眼が入ってるのが使いやすいです。
100均で探すと40cmの方眼入りのがありますので、見つけたら個人的にはそれを
お勧めします。
ミシン 家庭用のミシンで十分だと思います。別項目にまとめてみました。
アイロン 特に「これっ」というのは無いです。家で普通に使うアイロンで十分です。
スチームあったほうが便利かな。縫うときにはあまり使わないけど。
自分のアイロンはコードレスのやつなんですけど、正直なとこちょっと面倒なので、
コード付きの安いに買い換えようかと思ってます。
チャコ(チョーク)
チャコペンシル
ペンタイプのもの、鉛筆タイプのもの、あるいは三角のもの・・・各種ありますけど、
使いやすいものであればどれでもいいかと思います。
水でぬらすと消えるものもありますね、これは結構使いやすいです。
あ、チャコで線を引いたときは、その上にアイロンかけちゃ駄目ですよ。
あとから印が取れにくくなってしまいますから。
チャコペーパー 紙にチョーク剤を塗ってあり、こすることで布に印をつけます。
片面のものと両面のものがあります。あ、これも水で消えるタイプのもありますね。
リッパー ★初心者の友です(笑)縫い合わせに失敗した縫い目を切り開くのに使います。
もっとも、上達して失敗なんかしない!って人でも、ボタンホールを切り開いたりするの
にも使いますけどね。
で、これに関しては100均のがお勧めです(当然自分も愛用)。刃の部分の仕上げが
雑なのが逆に幸いしたのか、高いやつよりも切れ味がいいです。
あると便利な道具って 上に書いた必要なものに加えて、次のようなものがあると便利ですし、綺麗に作れます。★は上と同じです。
各種アイロン台 仕上げ馬とかまんじゅうとか袖まんじゅうとか色々あります。
もし1つだけ買うなら袖まんじゅうが、縫い代を開いたり(特に袖とかスカートとか)
色々応用が利くかと思います。
最近見つけたのですが、袖にはちょっと無理っぽいのですが100均の「ミニアイロン台」
も結構使えそうです(笑)
へら・ルレット どちらも布に印をつけるのに使います。(チャコペーパーを挟む場合もあります)。
あまり鋭すぎるへらは布地を切ってしまう可能性もあるので注意してくださいね。
定規 必要道具の項にあげたもののほかに次のようなものがあると便利です
Dカーブルーラー 数字の6(あるいはローマ字のd)のような形をした洋裁専用の
定規です。自分は別のタイプのカーブ定規を使っていますけど、
Dカーブルーラーの方が一般的なようです(笑)
袖ぐり、衿ぐりなどのカーブを奇麗に引くために使います。
三角定規★ 大き目のものが1つあると便利です。
型紙を引くときに使います。
100均の大きいやつが1つあるだけでいいと思います。
角尺 直角線を引くときや、床上がり寸法を測るのに使います。
床に1辺をぴったりつければ垂線が簡単に測れます。
また内側が裾や腰のカーブを引くときに使えるようになっている
ものもありますので便利です。
ステンレス直定規 30cmくらいのものと1mのものがあると便利です。
ステンレス定規は型紙を描くときだけでなく、折り返して直線に
アイロンをかけるときにも使えて便利です
(熱くなるのでやけどしないように注意してね)
おもり 基本的には型紙を押さえて布を切るときに使います。まあ書道用のヤツを使っても
いいですし、何か重しになるようなものなら何でもいいかと思います。
布用ボンド
ロータリーカッター 結構自分は愛用しています。バイアステープを作ったり(バイアスメーカー使って)、
あと変なカーブとか切るとき結構重宝します。
実は最近は布切り鋏で切るより、こっち使うことの方が多かったりして(苦笑)
アイロンテープ ちょっとした補修に使えますし、それ以上に、ファスナーをつける時とかのしつけ糸の
代わりに使うと、作業がものすごく楽になります。
バイヤスメーカー これとアイロン、あとロータリーカッターがあれば、自分でバイアステープが面白いほど
簡単に作れます。
市販のバイアステープは高いですし、生地とか合わせたいと思ってもなかなか合うものが
ないですからね。
各種ミシンアタッチメント 色々なアタッチメントが出ていますから、それを上手く使うことでミシンかけが楽に
なりますね。
布端の処理に使う3つ巻き押さえやまつり縫い押さえなど。
薄い布や滑りにくい布を縫うために使う薄物押さえやテフロン押さえ、ローラー押さえなど。
それからコンシールファスナーを使うようであれば、コンシール押さえがあると便利です。
色々な種類がありますので、一度手芸屋さんで見てみるといいですよ。
前にも書きましたけど、ロックカッターはあんま使い勝手よくないです。
目打ち★ まあ、100均で十分ですね。厚手の布やギャザーを寄せてミシンをかけるときに布を
送ったり、布を裏返すときに角を出したりするときに使います。
ミシンについて 前の方でも書きましたが、普通の家庭用ミシンで充分です。ジグザグ縫いが出来るといいかと思います。
ハンドミシンとかもありますけど、ほとんど使い物にならないです。
あれで衣装縫うって、ローラースケートで高速道路を走るようなものです(笑)

もし買うのであれば、出来たらお店で5万円くらいのものを買うと後悔しないです。
1万円台のだと、軽すぎて縫いにくかったり、苦労することもありますからね。
予算に余裕がなかったらリサイクルショップあたりで5000円〜入手できるかと思います。
1万円台(19800とか)のミシンを買うなら、リサイクルショップで安い中古買って、物足りなくなったら買い換える
くらいの気持ちでやるといいかもしれないです。
もし予算に余裕があるなら「自動ボタンホール」機能があると便利です!

あ、ミシンを買うときには「悪徳ミシン屋」には十分注意してくださいね。こちらのページに詳しくまとめていらっしゃる方が
おいでですので、ぜひご一読ください。
ちなみに自分は25年ほど前の母のミシンを譲り受けて愛用しています。
あと、リサイクルショップで買った(値段は内緒)ロックミシンも使っていますけどね。
もちろん、職業用のミシンでもいいです(けど、直線しか縫えないので1台でっていうのはきついですね)。
自分もほしいけど・・・。
縫製について
端処理のしかた
ロックミシン ロックミシンがあればこれが一番早いし、綺麗に仕上がります。
ちなみに普通のミシンにつける「ロックカッター」っていうのは別物です!全く違います!。
市販の洋服の布端の処理はほとんどこれですね。まともに買うと高いミシンです。
もし買うなら最低でも3本糸1本針、できたら4本糸2本針のものを買うとよいでしょう。
2003年にやっと自分も買いました、中古で(笑)
いい気になって使ってると、指先まで切りそうで怖いです。あと、とんでもなく糸を使います。
巻きロック ロックミシンの追加機能です。ふちを糸で綺麗に巻き込んで処理をします。
ジグザグ(1) ロックミシンが無くても、別図のように縫うことで、普通のミシンでも端の処理をすることは
出来ますね。
というか衣装程度でしたらこれで十分かと思います。外から見える部分や、擦れる部分などは、
次にあげる三つ折り仕上げなどの折り込んで仕上げるやりかたが良いと思います。
左図のように、裁断線(この場合は点線で書いています)
ぎりぎりにジグザグでミシンをかけ、後から注意しながら
裁断線で布を切りそろえて仕上げます。
ジグザグ(2) 専用のミシンアタッチメントを使います。自分が説明するよりもミシンの取り扱い説明書を
読んだほうがいいかと思います。
案外使えますよ。自分はロックミシン買うまで、これか、次にあげる三つ折で仕上げることが
多かったです。
3つ巻き縫い 布を巻き込んで押さえてぬう処理方法です。ハンカチとかを思い浮かべるといいかと思います。
左の絵のように3つに巻き込むように折ってからアイロンで押さえて、折った側(左図の赤線部分)を、折り返した下側と一緒に縫います。

ミシンの専用の押さえも出ていますね。
薄いジョーゼットやブロードなどでスカーフとかリボン作るときには今でも使っています。ただ縫い始めが面倒かな。
まつり縫い 基本といえば基本です。ミシンのまつり縫い機能を使うのも手ですね。
バイアスでくるむ バイアステープでくるんで仕上げる方法もあります。
まず、テープを開き、中表で布とテープを合わせてミシンで縫います。
その後縫い代をくるむようにして、表に返してからまつるなり、ミシンをかけるなりします
ただ、別布を縫い付けますので、使う場所を考えないとやりにくいですね。
この間ユ=ク□(←一応伏字)で買ったジャケットは背の合わせ部分とかまで、殆どの
縫い目バイアスでくるんで仕上げてました(←初めてみた)
ピンキング鋏 ピンキング鋏(ジグザグになっている鋏)で切りっぱなしで仕上げます。
ほつれにくい布ならばそれなりに効果はあります。よくフェルトなどでやっていますね。
切りっぱなし 究極の手です。ピケなどのほつれ止めを使ってほつれにくくしておくだけですね。
布の耳などを上手に使うと、案外端の処理をしなくてもいけたりします。
時間が無いときの逃げですけど。
ごく薄手の布の縫い方 ミシンで薄手の布を縫うときに、そのままだと下糸の穴に布が落ちてしまったり、布が上手く送れずきれいに
縫えなかったりすることもあります。そういうときは、薄い布(型紙に使うハトロン紙でもいいかと思います)を敷いて、
一緒に縫ってしまうときれいな縫い目で仕上がります。

ちなみにその紙をはずす時にそのままだと糸を引いてしまったりしますので、霧吹きで軽く湿らせておいてから
うんと軽くアイロンをかけてから取ると、きれいにミシン目の部分から破れて取れます。
模様付け・装飾等について
模様付けの方法 布に模様をつける方法としていくつかありますね。
もちろん、一種類だけではなく、複数の方法を併用することで、簡単に効果的に出来ることも多いです。
長所・短所を書いておきます。★のついたものは、簡単なやり方をまとめてあるページにリンクしています。
方法 長所 短所 ひとこと
ステンシル 同じ型で模様をつけやすい
生地を選ぶ場合がある
模様の部分がゴワつく
絵の具・筆の選択が需要になり
ます。手芸屋さんに聞いてみると
いいですね。
布用ペン 簡単で手間がかからない
色も比較的豊富
失敗が許されない
絵が下手だと苦労する
自分はどうも苦手です。
手芸屋さんで相談してみるといい
かと思います。
アイロンプリント(1) くっきりした輪郭が出せる 複雑な模様は面倒
模様の部分がゴワつく
色数が少ない。
単純に模様だけなら
「きりえプリント」がお勧め
(サクラ大戦さくらの着物の
桜模様とか、あの手にはいいです)
アイロンプリント(2) 自由に模様が作れる
模様の色は自由に選べる
細かな模様もやりやすい
生地の色・素材を選ぶ。
(濃色用を選べば若干よい)
濃色用のものはバックが白なので、
それを輪郭にあわせて切りアイロン
します。
刺繍 高級感のある仕上がり とにかく手間がかかる
それ相応の技術が必要
ここでは詳細は割愛します。
刺繍ミシン欲しいです・・・
アップリケ 模様はくっきり出る。
細かな模様は辛い。
立体的になりすぎてしまう。
アイロンでつけるタイプもありますね。
選び方を間違うと、「いかにも手作り」
という感じになっちゃいます。
切り替え くっきりとした色の違いが出せる。 場所と模様を選ぶ 要は縫い合わせるだけですね。
染める 色の自由がある程度きく 輪郭がぼやける
生地を選ぶ
染料の種類も色々あり、布との
相性もありますので、使う前に
手芸屋さんに相談するか、試し染め
をしてください。
小物・ウイッグ等について
その他
用語集